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顕微授精

顕微授精(細胞質内精子注入法 以下ICSI)とは

顕微鏡下にて精子を卵子細胞質内に直接注入する技術です。重度の乏精子症・精子運動障害や抗精子抗体・原因不明の受精障害など、通常の体外受精では受精しない、または受精する見込みが低い場合に適応となります。
1992年、パレルモらによって1個の精子細胞を直接卵子細胞質内に注入して授精させるICSIが開発されました。2017年日本産科婦人科学会の報告によるとICSI実施治療周期総数は年間約15万件実施されています。

顕微授精

Piezo-ICSI

PIEZOシステムとは、ISCIの際、針を卵に通しやすくするために開発された機械です。微細な振動を用いることで、透明帯と卵細胞膜に穴を開けることができますが、従来の顕微授精の方法よりも、より卵に負担をかけずに受精させることができます。

紡錘体観察

ICSIでは通常、極体とよばれる部分を、6時か12時方向にして行います。これは、紡錘体と呼ばれる遺伝情報が含まれる部分を傷つけないようにするためです。紡錘体は通常、極体のすぐ下にあります。しかし、一部の卵子では、極体に対して紡錘体の位置がずれているものが存在します。このような卵子では、通常の3時方向から精子の注入を行った場合に、紡錘体を傷つける可能性が指摘されています。しかし、通常の顕微鏡では、紡錘体を見ることはできません、当クリニックには、その紡錘体を可視化できる装置が備わっております。紡錘体を確認して行うICSIでは、極体と紡錘体がずれている卵子の場合に、より安全にICSIを行うことができます。

紡錘体観察
紡錘体観察

IMSI

より高倍率で精子の頭部を観察し、顕微授精できる装置を使って顕微授精をする手法をIMSIといいます。通常の顕微授精を行う際、精子の選別は顕微鏡の400倍という倍率で行い、良好な運動性と正常形態を持ちあわせた精子を卵子に注入します。しかし、400倍での観察で形態良好な精子であっても、なかには頭部に空胞がある等、通常の倍率では確認できない形態の違いを持つ精子もあります。IMSIでは、1000倍以上で精子の頭部の状態などをより詳細に観察し、より良い形態の精子を顕微授精に用いることができます。この方法を用いることで、何回顕微授精をしても良い結果が得られていない患者様に対して、胚発生の改善や妊娠率の向上等を期待できます。

カルシウムイオノフォア処理

以前顕微授精をしたときに受精卵が得られなかった方や、受精率が低かった方、または重度の男性不妊の方に対して、「カルシウムイオノフォア処理」を行うことができます。通常の受精では、精子が透明帯に付着し、卵子の細胞膜と融合すると、卵子の活性化が起こります。その時、卵子の中ではカルシウムイオン濃度が高まります。顕微授精では、卵子に精子を注入した時に卵子活性化が引き起こされますが、その際にカルシウムイオン濃度が十分に高まらないことがあります。受精卵が得られなかった方や、受精率が低かった方は、カルシウム濃度が十分に高まらなかった可能性があります。そこで、顕微授精後の卵子にカルシウムイオノフォア処理を行うことで、受精率の向上を目指す方法になります。

透明帯孵化補助(アシステッドハッチング:AHA)

胚移植の着床率向上を目的として、透明帯形成異常、良好胚を移植しても妊娠に至らない方、高齢女性を対象とし、レーザーを使用した透明帯孵化補助(当院では、初期胚には透明帯を薄くする方法、胚盤胞には透明帯に穴を開ける方法)を実施しています。

国分寺ウーマンクリニック

診療内容
不妊治療 産婦人科 婦人科
住所
〒185-0012
東京都国分寺市本町4丁目1−9
国分寺本町クリスタルビル5階
アクセス
国分寺駅北口より徒歩2
電話番号
042-325-4124

診療時間

日祝
9:00~12:00
13:30~15:00
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休診日:水曜・土曜午後/日曜/祝日
月~土:採卵または移植周期の方は8時より血液検査可能
★:処置等
☆:木曜午後診療19:00まで
○:土曜診療14:00まで
婦人科:平日10:00~12:00/
15:00~17:00(水曜午前のみ)
お子様連れ(要電話予約):月曜・木曜 15:00~15:30
予約制になります。事前にお電話またはインターネットからご予約ください。
月初めは保険証をお持ちください。

※コロナ感染症予防の観点から、原則、受診者のみのご来院でお願いしております。