卵管鏡下卵管形成術(FT)とは
近位卵管の高度の狭窄や、閉塞病変を再開通させ一般治療(タイミング・人工授精)による妊娠率を改善させる手術です。内視鏡(卵管鏡)を内蔵した細い管(カテーテル)を用いて行います。カテーテルを膣から挿入し、狭窄/閉塞部分を膨らませたバルーンで広げます。手術時間は30分~40分ほどで、麻酔をかけて行います。手術当日にお帰りいただけます。 ご希望の方は他院で撮影した子宮卵管造影検査の結果をご持参ください。
適応
卵管検査で、片側あるいは両側の卵管閉塞、または高度の狭窄所見が近位に確認された場合が適応になります。他院からの紹介状を持参した場合や、他院画像を持参し当院で再度画像読影し上記診断にいたった場合は、当院での卵管検査を省略することができます。遠位狭窄病変や卵管水腫病変は適応にはなりません。
手術を行う時期について
通常、月経終了してから排卵日までの期間に行います。月経様の出血があっても妊娠していることがあるため、妊娠していないことの確認が必要です。手術までは避妊をしていただきます。
費用について
健康保険適用手術となります。高額療養費制度の適用となります。
詳しくはこちら手術による妊娠率の改善・効果
FTによって、卵管を再開通させることができれば、タイミング療法や人工授精による妊娠が十分に期待できます。治療後2年間で約30~35%に妊娠が成立すると言われています。妊娠成立までの平均期間は、7~8ヶ月です。
ただし、10%未満の確率で、卵管の再開通ができない場合や、再開通に成功しても術後早期に再閉塞や再狭窄が生じる場合もあります。卵管内の狭窄が解除されても、卵管内部の構造は元にもどらず機能が回復しないこともあります。
観察所見によっては、短期間で高度生殖医療へのステップアップをお勧めする場合があります。
合併症
卵管に穴が開く卵管穿孔を起こすことがあります。卵管カテーテルは1mm程度と細いため、穿孔が起きた場合もほとんどは経過観察となります。また長時間手術を行うと還流液で血液が希釈し水中毒を起こす事も考えられます。その他、性器出血、疼痛、感染などの合併症もあります。ここに書かれている合併症は起こる頻度は極めて低く、また起こった場合も経過観察になる場合がほとんどです。
- 診療内容
- 不妊治療 産婦人科 婦人科
- 住所
- 〒185-0012
東京都国分寺市本町4丁目1−9
国分寺本町クリスタルビル5階 - アクセス
- 国分寺駅北口より徒歩2分
- 電話番号
- 042-325-4124
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 | |
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9:00~12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ○ | ― |
13:30~15:00 | ★ | ★ | ― | ★ | ★ | ★ | ― |
15:00~18:00 | ● | ● | ― | ☆ | ● | ― | ― |
休診日:水曜・土曜午後/日曜/祝日
月~土:採卵または移植周期の方は8時より血液検査可能
★:処置等
☆:木曜午後診療19:00まで
○:土曜診療14:00まで
婦人科:平日10:00~12:00/
15:00~17:00(水曜午前のみ)
お子様連れ(要電話予約):月曜・木曜 15:00~15:30
予約制になります。事前にお電話またはインターネットからご予約ください。
月初めは保険証をお持ちください。
※コロナ感染症予防の観点から、原則、受診者のみのご来院でお願いしております。